2021
04.27

第45回(2021年)土岐美濃焼まつりが開催中止になりました

イベント

今年こそ開催を期待されていた土岐美濃焼まつりですが、今年も中止する事が発表されました。ほんとうに残念です。毎年楽しみにされているお客さんや出店者も残念がっている姿が目に浮かびます。2年連続で中止となってしまいましたが、今年開催されていれば45回を迎える長年の楽しまれた人気な陶器市です。そんな土岐美濃焼まつりを少し紹介したいと思います。

目次

土岐美濃焼まつりとは

土岐美濃焼まつりは、陶磁器の最大の産地である土岐市で開催される東海地区で最大の陶器市です。土岐美濃焼卸センター(織部ヒルズ)が主催しており、出店は組合員である陶磁器の卸問屋を中心に、窯元や個人の作家など300件を超える人気の陶器市です。日本三大陶器といろんな記事で書かれていますが、これについては明確な基準があるわけではありません。また、来場者も30万人という記事も過去の非公式な数字が出てしまっていて、実際はもう少し少ない人数です。このあたりの情報の違いはイベントあるあるですね。どちらにしても、土岐美濃焼まつりには東海地区はもちろん日本全国からとても多くのお客さんが来場される、とても人気な陶器市です。

 
 
 
 
 
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土岐美濃焼まつりの歴史

2021年開催されていれば土岐美濃焼まつりは5回目を迎えた歴史ある陶器市です。昭和51年に当時の組合青年部が中心となり始めて開催されました。当初は組合会館前の広場だけにテントを立てて今からは考えられないような小さい規模で開催されていました。美濃焼を広めたいという強い思いでゴールデンウィークに開催日を固定して毎年開催されるようになりました。回数を重ねるごとに来場者も増え、それに合わせて出店者も規模を拡大しました。(下の写真は第6回の風景)

以降は順調に規模を拡大し来場客も増えてきましたがバブルの崩壊が起こると来場客も出店者も減少し、とても運営の難しい時期を迎えます。しかし、多くの人にやきものに触れて、楽しんでもらいたいという運営者の思いで様々な協力を仰ぎながら地道に継続した結果、なんとか来場客も増えて現在の規模になりました。途中リーマンショックがあったり、常に順調なわけではないですが今に至ります。(下の写真は第20回の風景。現在の運営方法が確立したのはこの頃。)

土岐美濃焼まつりの魅力

土岐美濃焼まつりの魅力は何といっても商品の豊富さです。まず、美濃焼の有力な卸商社が集まった組合が主体となって開催される陶器市ですのでそれぞれの会社の取り扱い商品だけでもかなりな商品数になります。その上、組合以外の卸商社、窯元が50社以上出店しています。これを加えると数えきれない商品が土岐美濃焼まつりには集まっています。お気に入りのうつわが必ず見つかるはずです。もう一つの魅力はやっぱり価格ですね。出店者は常に商品を開発し続けていますのでその際にできるサンプルや商品切り替えによる廃番品、過剰に仕入れてしまった処分品など、業者としてはこの機会に売ってしまいたい商品が破格の値段で出ています。また、通常販売している商品もお祭り価格で出ている物も多いです。信じられない値段の掘り出し物を見つけましょう。そして、最大の魅力は売り手や作り手との交流だと思います。普段は市場に出ていかない問屋や窯元の人々と話をして、どんな思いで作ったのかとか、ものづくりの苦労など聞くと買い物にもう一つ楽しみが加えられるんじゃないでしょうか。話をしながら上手に価格交渉すると勢いでビックリするような値段になる事も。基本的に田舎のおじさんが多いので上手に攻めてください。

アクセス

土岐美濃焼まつりは土岐市北端の丘にある通称織部ヒルズ(土岐美濃焼卸しセンター)と言われる卸商社の団地内で開催されます。開催中は団地内の道路が歩行者天国となり、たくさんの出店者によるテント通りが設置されます。交通の便が非常によく、中央道なら土岐ICから国道21号を北へ約10分、東海環状道は五斗蒔スマートICからも約10分で到着します。

土岐美濃焼まつりをとても楽しみにしていた方へ

残念ながら今年も土岐美濃焼まつりが中止になってしまいましたが、とても楽しみにしていた方もたくさんいらっしゃると思います。そんな皆さんへ陶器市の楽しみを少しだけ感じて頂きたいと思い、組合ではウェブで土岐美濃焼まつりを開催しています。また、組合サイトでは掲載しきれない商品は各社のサイトでたくさん見る事ができるので是非楽しんでみてください。

ご注意:土岐美濃焼まつりのファンを狙って似たような名称をつけたイベントを開催されている団体がありますので、お間違えの無いようご注意ください。

最後に

やっぱり土岐美濃焼まつりはリアルで楽しまなければつまらない。2年連続で中止になって改めて思う今日この頃です。ほかの陶器市と比べ物にならない商品の充実度、人の熱気やたのしい雰囲気。お値打ち感もあるかな。どうしても現物に触れながらやきものに接したいという方は織部ヒルズで今後開催されるイベントをチェックしてみてください。来年こそは開催されることを願って1年間がんばってパワーを貯めておきたいと思います。

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